- 予防接種について
- 予防接種は完全予約制です
- インフルエンザワクチン
- コロナワクチン
- 肺炎球菌ワクチン
- 帯状疱疹ワクチン
- 麻しん風しん混合ワクチン
- おたふくかぜワクチン
- A型肝炎ワクチン
- B型肝炎ワクチン
- 予防接種費用一覧
- 予防接種を受ける際に気をつけること
予防接種について
予防接種に用いるワクチンは、感染症の原因となるウイルスや細菌を弱毒化、あるいは無毒化したものから作られます。ワクチン接種によって体内で抗体が作られ、病原体の侵入を防ぎ、感染症の発症や重症化を抑制します。
神戸三宮きのした内科 消化器内視鏡クリニックでは、肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンなど、各種予防接種を実施しています。患者様ご自身の健康を守るだけでなく、ご家族など周りの方の健康を守るという意味でも、大切な予防処置です。
予防接種は完全予約制です
インフルエンザワクチン
インフルエンザは例年12月から翌年3月頃に流行するため、流行前に予防接種を受けておくことが大切です。接種後2〜3週間で効果が現れ、約5ヶ月間持続します。
接種対象の方
- 当クリニックの小児ワクチン接種は小学1年生以上のお子様のみ
- 特に高齢者(65歳以上)、基礎疾患のある方、妊婦、乳幼児は重症化リスクが高いため接種を推奨
神戸市助成対象者
神戸市にお住まいの65歳以上の方、または特定の条件を満たす60〜64歳の方、さらに1歳から12歳までのお子さまについては、公費による助成制度が設けられています。
※当クリニックの小児ワクチン接種は小学1年生以上のお子様のみです。
接種スケジュール
- 13歳以上:1回接種(10月中旬〜12月中旬推奨)
- 13歳未満:2回接種(1回目と2回目の間隔は2〜4週間)
コロナワクチン
新型コロナウイルス感染症を予防するワクチンで、発症や重症化を防ぐ効果があります。
接種対象の方
- 小児の場合は小学1年生以上のお子様のみ
- 65歳以上の高齢者および重症化リスクの高い方は定期接種対象
接種スケジュール
- 初回接種:年齢に応じた回数を接種
- 追加接種:前回接種から3ヶ月以上の間隔をあけて接種
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌は、健康なときには問題のない常在菌ですが、加齢や持病などで免疫力が低下すると、肺炎や髄膜炎、敗血症などの重い感染症を引き起こす原因となります。
日本では、肺炎は死因の第5位を占めており、なかでも肺炎球菌による肺炎は成人肺炎の約25〜40%を占めています。重症化や入院が必要になることもあり、回復後に体力が落ちて寝たきりにつながるケースも少なくありません。
こうした重症化のリスクを抑えるために、肺炎球菌ワクチンの接種が重要です。ワクチンを接種することで、肺炎球菌による肺炎の発症や重症化を効果的に予防できます。
神戸市では、23価肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス®)に対する助成制度があり、市内在住で、今年度に65歳になる方は、自己負担4,000円で接種が可能です。対象の方には神戸市から通知ハガキが届きますので、受診時にご持参ください。
接種対象の方
- 65歳の方(定期接種)
- 60〜64歳で心臓・腎臓・呼吸器・免疫機能に障害のある方(身体障害者手帳1級相当)
- 基礎疾患のある方
神戸市助成対象者
神戸市では2025年4月1日から65歳の方のみが定期接種の補助の対象となりました。ご自宅に補助に
関するお知らせのハガキが郵送されます。希望される場合は、同ハガキを当院へご持参下さい。
接種スケジュール
- ニューモバックスNP:1回接種(5年間有効、5年後に再接種可能)
- プレベナー:1回接種
帯状疱疹ワクチン
日本人成人の多くは、すでに帯状疱疹の原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスが体内に潜伏しており、80歳までに約3人に1人が発症するといわれています。加齢やストレス、病気などで免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが再び活性化し、帯状疱疹を引き起こします。
このような発症リスクを減らすために、帯状疱疹ワクチンの接種が推奨されています。
特に50歳以上の方では発症率や重症化のリスクが高く、接種によって発症を防ぐだけでなく、もし発症した場合でも症状の軽減や帯状疱疹後神経痛(PHN)の予防効果が期待できます。
現在、ワクチンには乾燥弱毒性水痘ワクチンと乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス®)の2種類があり、それぞれ効果や接種間隔が異なります。年齢や健康状態に合わせて、どちらを選ぶかを医師と相談しながら決めることが大切です。
接種対象の方
- 50歳以上の方
- 帯状疱疹にかかるリスクが高いと考えられる18歳以上の方
神戸市助成対象者
- 年度内(4月~翌年3月)に65歳の誕生日を迎える方
- 接種日時点で60~64歳で、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方
ご自宅に補助に関するお知らせのハガキが郵送されます。希望される場合は、同ハガキを当院へご持参下さい。
接種スケジュール
- 弱毒生ワクチン:1回接種
- 不活化ワクチン(シングリックス):2回接種(2回目は1回目から2〜6ヶ月後)
麻しん風しん混合ワクチン
女性が妊娠初期に風しんにかかると、生まれてくる赤ちゃんに先天性風しん症候群という深刻な障害が引き起こされることがあります。
接種対象の方
- 妊娠を希望する女性とその配偶者
- 妊婦の配偶者および同居家族
- 風しん抗体価が低い方
神戸市助成対象者
風疹の発症や流行、そして胎児への影響による先天性風疹症候群の発生を防ぐことを目的として、神戸市では風疹ワクチン接種の一部助成を行っています。
神戸市に住民票があり、下記のいずれかの条件に該当する方は、自己負担2,500円で1回接種が可能です。
接種スケジュール
- 1回接種(抗体価が不十分な場合は4週間以上あけて2回目接種)
おたふくかぜワクチン
おたふくかぜはムンプスウイルスが原因で発症します。思春期以降に発症すると合併症のリスクが高くなるため、特に注意が必要です。
接種対象の方
- 1歳以上で、おたふくかぜにかかったことがない方
- 医療従事者、教育関係者など感染リスクの高い方
接種スケジュール
- 2回接種推奨(1回目:1歳時、2回目:就学前)
- 成人の場合:4週間以上の間隔をあけて2回接種
A型肝炎ワクチン
A型肝炎ウイルスの感染を防ぐのに有効なワクチンです。
接種対象の方
- 海外渡航者(特にアジア、アフリカ、中南米へ渡航される方)
- 慢性肝疾患の方
- 医療従事者
接種スケジュール
- 3回接種(初回、2〜4週間後、6〜12ヶ月後)
B型肝炎ワクチン
B型肝炎ウイルス(HBV)の感染を予防するワクチンです。母子感染、性的接触、注射器の使い回し、輸血などで感染することがあります。
接種対象の方
- 医療従事者
- B型肝炎ウイルス陽性者の家族
- 複数のパートナーがいる方
- 透析患者様
接種スケジュール
- 3回接種(初回、1ヶ月後、6ヶ月後)
予防接種費用一覧
定期接種
法令に基づいて実施される予防接種で、対象年齢の方は定められた期間内に接種を受けることができます。自治体からの助成により、自己負担額が軽減されています。
| ワクチン名 | 接種回数 | 料金 |
| 高齢者インフルエンザワクチン(65歳以上の方) | 1回 | 1,500円(自己負担金) |
|---|---|---|
| 高齢者新型コロナワクチン(65歳以上の方) | 1回 | 8,000円(自己負担金) |
| 高齢者肺炎球菌ワクチン(65歳の方・ニューモバックスのみ) | 1回 | 4,000円(自己負担金) |
| 高齢者帯状疱疹ワクチン(年度内に65、70、75、80、85、90、100歳になる方) | 生ワクチン:1回 組換えワクチン:2回 |
生ワクチン:4,000円(自己負担金) 組換えワクチン:1回10,000円(自己負担金) |
| 帯状疱疹ワクチン(50歳~61歳未満の方) | 1回 | 4,000円 (1人につき1回限り助成金あり) |
| 風しんワクチン(妊娠希望女性とその配偶者・家族) | 1回 | 2,500円 (1人につき1回限り助成金あり) |
| 子宮頸がんワクチン(キャッチアップ接種にも対応) | 2~3回 | 無料 |
任意接種
公費助成の対象外となる予防接種です。全額自己負担となりますが、ご希望に応じてご接種いただけます。
| ワクチン名 | 接種回数 | 料金(税込) |
| インフルエンザワクチン (13~64歳の方) |
1~2回 | 2,700円 |
|---|---|---|
| RSウイルスワクチン | 1回 | 27,000円 |
| おたふくかぜワクチン | 2回 | 6,500円 |
| 帯状疱疹 | 22,000円 | |
| 水痘 | 8,000円 | |
| 肺炎球菌(ニューモバックス) | 8,000円 | |
| 風疹 | 6,500円 | |
| MR(麻疹+風疹) | 10,000円 | |
| B型肝炎 | 5,500円 | |
| 子宮頸がんワクチン | ||
| HPV2価(サーバリックス) | 3回 | 50,000円 |
| HPV4価(ガーダシル) | 3回 | 45,000円 |
| HPV9価(シルガード) | 3回 | 87,000円 |
予防接種を受ける際に
気をつけること
予防接種を受けられない方
以下に該当する方は、予防接種を受けることができません。
- 明らかに発熱している方(37.5℃以上)
- 重篤な急性疾患を引き起こしている方
- 接種しようとするワクチンの成分によってアナフィラキシーを起こしたことがある方
- 風しん、麻しんの予防接種を受ける予定で妊娠している方
- その他、医師が不適当な状態と判断した方
予防接種後の注意点
予防接種を受けた後は、以下の点にご注意ください。
- 接種後30分間は、急な副反応に対応できるよう、当クリニック内または近くで待機してください
- 接種当日は激しい運動を避け、接種部位を清潔に保ってください
- 入浴は可能ですが、接種部位をこすることは避けてください
- 接種後1週間は体調の変化に注意し、気になる症状がある場合は医師にご相談ください
- 接種部位の腫れや痛み、微熱などは通常2〜3日で改善しますが、症状が強い場合や長引く場合はご連絡ください
- 高熱やけいれん、じんましんなどの異常が現れた場合は、速やかに医師の診察を受けてください
当クリニックでは、各種予防接種に対応しております。ワクチンの在庫には限りがあり、種類によっては取り寄せに時間がかかる場合があるため、事前のご予約をお願いいたします。ご予約なしでお越しになった場合、その日に接種ができないことがありますので、ご了承ください。